| 骨粗鬆症(こつそしょうしょう) |
| ■症状 |
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骨粗鬆症になっても痛みはないのが普通です。しかし、ちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。転んだりすると、背骨、手首、もものつけ根などの骨折が生じやすくなります。骨折すると、その部分が痛くなり動けなくなります。背中や腰が痛くなった後に、丸くなったり身長が縮んできます。
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| ■原因 |
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骨形成と吸収のバランスが崩れ、骨がスカスカになってきます。女性では閉経後のホルモンバランスの崩れによっても起こってきますが、主として老化現象が原因です。圧倒的に女性に多く生じます。
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| ■診断 |
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レントゲン写真でも診断は可能です。骨の量や成分(骨密度)を測るには、デキサ法(2重エネルギーX線吸収法)、超音波法、MD法、CT法などがあります。
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| ■予防と治療 |
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骨粗鬆症は予防が大切です。
予防
・ころばないように注意する。
・カルシウムを十分にとる。
・ビタミンD、ビタミンK、リンマグネシウムをとる。
・タンパク質を適量とる。
・禁煙し、アルコールは控えめに。
・運動や日光浴をする。
治療
内服と注射(カルシトニン製剤)による治療を行います。骨折にはそれに応じた治療が必要です。
特に、更年期以降の女性の方には、整形外科医の定期的な診察をお勧めします。
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| 腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんヘルニア) |
| ■症状 |
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腰椎椎間板ヘルニアでは腰や殿部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなります。背骨が横に曲がり(疼痛性側弯)、動きにくくなり、重いものを持ったりすると痛みが強くなることがあります。
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しびれが
よく起こる部分
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下肢放散痛
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疼痛性側弯
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| ■病態 |
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椎間板は線維輪と髄核でできていて背骨をつなぎ、クッションの役目をしています。その一部が出てきて神経を圧迫し症状が出ます。
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| ■原因 |
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椎間板が加齢などにより変性し断裂して起こります。悪い姿勢で作業したり、無理な運動や肥満が原因になることもあります。
・重いものを持ち上げる。
・自動車の運転
・スポーツ
・肥満
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| ■診断 |
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下肢伸展学上試験(膝を伸ばしたまま下肢を挙上し座骨神経痛の出現を見る)や下肢の感覚が鈍いかどうか、足の力が弱くなっていないかなどで診断します。さらに、レントゲン、MRIなどで検査を行い診断を確定します。
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下肢伸展挙上試験
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親指の力の検査 |
| ■治療 |
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痛みが強い時期には、安静に心がけ、コルセットをつけたりします。また、消炎鎮痛剤を飲んだり、神経ブロック(神経の周りに痛みや炎症を抑える薬を注射する)を行い痛みをやわらげます。腰を温めのも良いでしょう。痛みが軽くなれば、牽引を行ったり、運動療法を行います。
これらの方法でよくならない場合や下肢の脱力、排尿障害があるときには手術をお勧めすることもあります。
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腰椎用軟性コルセット
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骨盤牽引
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体操治療(腹筋の訓練)
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| 変型性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう) |
| ■症状 |
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主な症状は膝の痛みと水がたまることです。症状が進むと、膝の動きは制限され、膝が完全に伸びなくなります。
またO脚変形が生じます。
初期
・立ち上がり、歩きはじめに膝が痛む(休めば痛みがとれる)
中期
・歩くと膝が痛み、正座、階段の昇降が困難(動作が不自由)
末期
・変形が目立ち、膝がピンと伸びず、歩行も困難(日常生活が不自由)
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| ■原因・病態 |
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原因は関節軟骨の老化、外傷、肥満、素因(遺伝子)などが考えられます。
加齢によるものでは、関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、使いすぎによりすり減り、関節が変形します。
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| ■診断 |
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問診や診察、特に触診で膝内側の圧痛、動きの制限、腫れ、変形などを調べ、レントゲンを撮影して診断します。必要によりMRIなどの検査も行います。
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| ■予防と治療 |
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日常生活の注意点(予防)
・ふとももの前の筋肉(大腿四頭筋)を強化する。
・肥満であれば減量する。
・正座をさける。
・膝を冷やさない。クーラーなどに注意する。
・洋式トイレを使用する。
・急に痛むときは冷やすが、慢性化したら温めて血行を良くする。
治療
1.薬物療法:外用薬(塗布薬や軟膏)、内服薬(消炎鎮痛剤)、関節内注射(ヒアルロン酸など)
2.理学療法:大腿四頭筋強化訓練、関節可動域改善訓練、装具療法、温熱療法など
3.(それでも治らない場合)手術:関節鏡手術、高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術など
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| 頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア(けいついしょう・けいついついかんばんヘルニア) |
| ■症状 |
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首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後から肩、背中にかけて張っている憎帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。
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| ■病態 |
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椎間板は背骨をつなぎ、クッションの役目をしています。その軟骨(髄核)が脊髄や神経根を圧迫し症状がでます。
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| ■原因 |
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首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢の良くない人(猫背・前かがみ)、運動不足、神経的なストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとること、ショルダーバック、冷やしすぎなどが原因になります。
・スポーツ、デスクワーク、重労働
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| ■診断 |
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問診や神経学的診察、特に触診で憎帽筋の圧痛と筋緊張、肩関節可動域や頚椎疾患のチェックなどで診断します。レントゲン撮影のほか、必要によりMRI、筋電図、血圧測定などの検査も行います。頚椎・頚椎疾患、胸郭出口症候群(なで肩、頚助)、局関節疾患などの1つの症状として肩こりを生じることもあるのでくわしい検査が必要です。
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| ■予防と治療 |
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肩こりは予防が大切です。
予防
・同じ姿勢を長く続けない。
・蒸しタオルなどで肩を温めて筋肉の血行を良くし疲労をとる。
・適度な運動や体操をする。
・入浴し身体を温め、リラックスする。
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頚椎カラー装具
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頚椎牽引
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治療
運動療法(筋肉の血流改善、筋肉のコリをやわらげ筋肉強化)、温熱療法(蒸しタオル、入浴など)、安静、薬物療法(筋緊張緩和剤、塗布薬、局所注射など)を行います。明らかな原因があれば、その治療が必要であり、整形外科以外の疾患は診療科に紹介します。
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| 肩関節周囲炎(五十肩) |
| ■症状 |
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肩関節が痛み、関節の動きが悪くなります(運動制限)。
・運動痛:動かす時に痛みがありますが、あまり動かさないでいると肩の動きが悪くなってしまいます。髪を結ったり、服を着替えることが不自由になることがあります。
・夜の痛み:夜にギスギス痛み、ときに眠れないほどになることもあります。
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| ■原因・病態 |
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中年以降、特に50歳代に多くみられ、その病態は多彩です。関節を構成する骨、軟骨、靭帯や髄などが老化して肩関節の周囲の組織に炎症が起こることが主に原因と考えられています。
肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着するとさらに動きが悪くなります。(拘縮または凍結肩)。
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| 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう) |
| ■症状 |
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この病気では長い距離を続けて歩くことができません。もっとも特徴的な症状は、歩行と休息をくりかえす間欠跛行(かんけつはこう)です。腰部脊柱管狭窄症では腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状はありませんが、背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、ふとももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きづらくなります。しかし、少し前かがみになったり、腰かけたりするとしびれや痛みは軽減されます。進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出が悪くなったり、逆に尿が漏れることもあります。
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間欠跛行
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下肢の痛み
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下肢のしびれ
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| ■原因 |
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加齢、労働(農作業など)、激しいスポーツあるいは背骨の病気による影響で変形した椎間板と椎骨や椎間関節から突出した骨などにより、神経が圧迫されます。
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| ■病態 |
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脊柱管は背骨、椎間板、関節、靱帯(じんたい)などで囲まれた脊髄の神経が通るトンネルです。年をとると背骨が変形したり、椎間板が膨らんだり、靭帯が厚くなって神経の通る脊柱管を狭くして(狭窄)、それによって神経が圧迫を受け、神経の血流が低下して脊柱管狭窄症が発症します。椎間板ヘルニアに比べ中高年に発症することが多いようです。
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| ■診断 |
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単純レントゲン写真である程度は推測できますが、より詳しく診断するためにはMRIや脊髄造影などの検査が必要となります。下肢の動脈がつまって血行障害を生じた時にも似たような症状となることがありますので注意が必要です。
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| ■予防と治療 |
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| ・予防 |
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日常生活で姿勢を正しく保つことが必要です。神経の圧迫は腰をまっすぐに伸ばして立つと強くなり、前かがみになるとやわらぎますので、歩く時には一本杖をついたり、シルバーカーを押して腰を少しかがめるようにしましょう。そうすると楽に歩けます。また、自転車での移動も痛みが起こりにくく、良い運動になります。
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| ・治療 |
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保存的治療としてはリハビリテーション、コルセット、神経ブロックや脊髄の神経の血行を良くする薬で症状が改善することもあります。しかし、歩行障害が進行し、日常生活に支障が出てくる場合には手術を行うこともあります。
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コルセット
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神経ブリック
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手術
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日本整形外科学会/資料参照
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